2017年3月26日日曜日

砂糖はやめたほうがいい

砂糖の害について、以前も記事でこの映画を紹介しましたが、改めてまとめてみました。
映画とはいえ、フィクションです。実際に砂糖の害を実感するため、デイモン・ガモー氏は自ら実験台となり、監督も兼ねて撮影に挑みました。

あまくない砂糖の話」
人間は、1日に平均でスプーン40杯もの砂糖を摂取している。世の中には“ヘルシー”な食品があふれているのに??オーストラリアの俳優デイモン・ガモーは自らが被験者となり、無謀な実験に乗り出した!“健康”と言いつつ砂糖を大量に含む食品を60日間食べ続け、体や心がどのように変化していくのかを記録するという驚きの実験を描いたエンターテイメントムービー!
主演:デイモン・ガモー, スティーブン・フライ, イザベラ・ルーカス


まずは砂糖の歴史です。
1955年 、アメリカのアイゼンハワー大統領が心臓発作で亡くなり、国民による心臓病に対する関心が高まりました。何が原因でそうなったのか?
そこで、アメリカ人の科学者キーズ氏は「脂肪」が原因と主張。
一方、イギリス人のユドキン博士は「砂糖」が原因と主張。
…というのも、大統領は1年に45キロもの砂糖を摂取していたからです。
その後20年間この論争による対立が続き、遂に1970年、キーズの「脂肪」が悪い、という説が勝利することとなりました。
それをきっかけに、前代未聞の低脂肪ブームが始まりました。
「低脂肪こそ健康」と食品業界も脂肪削減の商品に力を入れるようになったのです。
しかし脂肪を減らせば当然カロリー不足となり、風味も劣るため、その穴埋めとして、
砂糖が代用されることとなりました。

オーストラリアでは一人当たり1日スプーン40杯分の砂糖を摂取しているといいます。
デイモン・ガモー氏は、映画の撮影も兼ねて、60日間、毎日スプーン40杯分の砂糖を摂取する実験を始めました。
砂糖を摂取するといっても、健康を気にする人がよくやっている、一般的な食べ方です。
実験お内容はこうです。
ジャンクフードは一切食べない。
ソーダ類やお菓子チョコ、アイスも一切禁止。
選ぶのは低脂肪のヘルシーな食品ばかり。
朝食は市販のシリアルと低脂肪のヨーグルト。
運動もいつも通り実施する。
これらは一般的に健康に気を使っている人の食事と同じです。

彼(デイモン・ガモー氏)はそれまで奥さんの影響で、肉や魚、野菜、穀物などバランスよく食べ、砂糖は一切摂取しないという徹底した食生活を送っていました。
健康診断でも全てクリア。健康そのものだったのです。

オーストラリア人の、砂糖1日スプーン40杯という平均的なな食生活を初めて、彼にどのような変化が現れたのでしょう。
まず徐々に身体はだるくなり、疲れやすくなりました。運動してもすぐに疲れが出て長くは続きません。そして砂糖を摂取した後は一時的に気分もハイになるが、すぐに集中力がなくなり、精神も不安定になってきます。前半ではそういった自覚症状が出始めました。

さて、砂糖による影響についてですが、学者の意見を聞いてみましょう。
果糖の摂取は内臓脂肪の増加に繋がります。いわゆる隠れ肥満です。
砂糖は肝臓へのダメージが一番大きいことが分かりました。
砂糖を大量に摂取した後、気分はハイになるが、その後、すぐに低血糖が起こり、また砂糖が欲しくなるのです。そこで悪循環が起こるのです。

実験中、デイモン・ガモー氏は砂糖の害が深刻なアボリジニを訪ねました。
元々肉や野菜などで自給自足していたアボリジニ人は、白人が入植して以来、コカ・コーラ社を筆頭に、加工食品が入ってくるようになり、心臓病や糖尿病、肝臓疾患、腎臓病などが続出し、それ以来、40歳未満で亡くなる人が急激に増えたのです。
そんな状態が続いたため、自治体の支援のもと、健康食品に切り替え、不買運動などの活動を始めたのではあるが、政府からの圧力で徹底的につぶされ、結果的に健康食に対する教育すらできなくなりました。彼らは何も知らずに食べ続けるしかないのです。
なぜ病気など存在しなかったアボリジニがこのように病人が続出するようになったのでしょう。
注目すべきは、アボリジニは飲酒禁止の国だという事実です。
彼らの内臓疾患は、お酒が原因なのではなく、加工食品や清涼飲料水であることが、これで明らかになったのです。
日本でもメディアは「飲酒」ばかり悪者にしますよね。飲酒ではなく砂糖の方がむしろ恐ろしいと、アボリジニのこの現状を伝えたいものです。

デイモン・ガモー氏はその後、オーストラリアよりも砂糖摂取量が多い、本場アメリカにわたり、恐ろしい現状を目の当たりにします。
なんとアメリカで朝食に摂ったスムージーが、スプーン34杯分だったのです。
これだけで1日分の摂取量をオーバーしそうになります。
スムージーのラベルには「果物と天然原料を使用。あなたの健康を約束します♪」とわけのわからないことが書いてあるのです(笑)。
アメリカも最近ではようやく清涼飲料水に税金をかけるなどの対策をし始めていますが、
なんと、政府は、コカ・コーラの代わりに、こういったスムージーを飲ませるようにと推奨するようになったのです。
しかし、コーラもスムージーも、砂糖の量はスプーン34杯と同じなのです。もう一度いいます。砂糖の量がコーラと同じなんですよ(笑)。

オーストラリアならなだしも、アメリカで砂糖をスプーン40杯分に留めるのは不可能だということが体験により分かったそうです。しかも体がそれに馴染むから不思議。
アメリカでは、砂糖だけではなく、異性化糖も多く見かけます。とくに清涼飲料に多く含まれています。もちろん日本にも普通にはびこってますね。
アメリカ人の年間摂取量は1人スプーン約4000杯ほど。異性化糖は遺伝子組み換えトウモロコシから作られています。アメリカで一番幅を利かせているのが、この異性化糖なのです。
企業側も砂糖と違い、異性化糖なら大丈夫、と売り込んでいるのですが、その吸収率が半端ないのです。しかも遺伝子組み換えですから、発がん性すら疑われます。
(ネズミの実験で遺伝子組み換えコーンを食べたネズミに大きな腫瘍ができている写真がありあす。ネットで検索すれば出てきます)

さて、お話はまだ続きます。その後、デイモン・ガモー氏はアメリカで貧困率の高い地域を訪れました。彼らは何も教育されないので、母親は哺乳瓶に健康ジュースを入れて赤ちゃんに飲ませます。そして、当然のように3歳辺りから虫歯になり、10代ではもはや総入れ歯になる子が非常に多いのです。
彼が出会った17歳の少年は、巡回歯科サービスにより、歯を全部抜く予定だったのですが、砂糖の摂りすぎで感染症にかかっており、麻酔が効かず、結果的に治療することができませんでした(右図が実際の映像)。
しかし問題なのは、自治体側は、歯科医の循環に対しては支援をするのだが、売上に影響するという理由で、食生活の指導には一切支援をしないのです。
だから、この17歳の少年も、ジュースはずっと飲み続けると言っているのです。

砂糖で一番心配されるのが、何よりも子供の健康への影響です。
子どもが甘みを覚えてしまうと、野菜の味をまずく感じてしまいます。
野菜嫌いの子は、甘いモノを食べて味覚障害を起こしている可能性が大きいのです。
元々人間の脳には本能で甘みを求める習性があります。
業界はそれを利用し、あらゆる製品に、砂糖を入れ始めたのです。
パスタソースやシリアルはもちろん、日本なら、梅干しにまで入っているので、本当に驚きです。

ある研究者によると、砂糖を長くとり続けていると、肝機能が低下し、肌荒れを起こしやすくなるといいます。また、姿勢も悪くなり、目袋も垂れてきます。見ればわかるそうです。そして何よりも精神へのダメージが一番大きい。

セルジュ・アメード氏が発表した論文によると、
実験用のネズミはコカインよりも、砂糖に対してより執着を見せたとされています。
それだけ中毒性が高く、やめられないのです。
しかし砂糖業界では「中毒」という用語は禁句となっているのです。


アメリカではやたらと「カロリーが問題」と主張し、脂肪を減らすよう勧めています。
日本でも健康番組では、病気の原因は、砂糖ではなく、塩、お酒やタバコ、そして運動不足だと主張しています。
これは砂糖協会と政府やマスメディアががっちりとつながっているからです。

砂糖が流通し始めた頃、アメリカでは、砂糖業界が学者にお金を払い、広告会社を雇って、このような声明を発表させました。
「科学者が砂糖の悪影響を否定」「食生活の中の砂糖」という文書が発表されたのです。
これが、業界の関与を隠した上で、雑誌に掲載された報告書です。
砂糖業界はこれをバラまき、それ以来、政府は調査結果の判定に、この文書を使用することとなったのです。

砂糖協会のテイタム会長は幹部たちにこう言いました。
「砂糖が慢性疾患の原因となるのは明らかだ。
  だが、それを明確に示す証拠は存在しない」と。
砂糖は彼らの生命線であり、製品の原料でもあります。
砂糖が原因とされてしまっては、全てが終わるのです。
彼らはその因果関係を隠す為に研究者やマスメディアへの出費をいとわないのです。

そんな中、実験中のある日、果糖や甘味飲料のシンポジウムが開かれました。
なんとスポンサーはコカ・コーラ社!!
彼らが出資している研究者を呼び、「研究により、果糖と代謝性疾患の因果関係を否定します」という内容のシンポジウムです。
研究者は出資者がいないと生計を立てられません。彼らはがっちりと繋がっているのです。
研究者(フレデリック・ステア博士)はコカ・コーラ社からの具体的な発言の指示はないと主張していますが、
「これは私の研究であり私が出した研究結果だ」としか言いません。非常に怪しい。
シンポジウムの最後には、「皆さん、SNSでこのシンポジウムの動画を世界の人々に届けてください。砂糖は安全です」とお願しています。



さて、デイモン・ガモー氏の実験の最終結果ですが、
2か月間、ヘルシーとは名ばかりの「砂糖入り健康食品」を食べ続けた結果、
体重は8.5キロ、ウエストは10センチ増えました。
肝臓は脂肪肝になり、糖尿病の直前。
摂取カロリーは実験前と変わらないのに、この結果です。
問題なのはジャンクフードやカロリーなどではなく(ジャンクフードもいけませんが)
やはり砂糖の摂取によるものだったというのが明らかになったのです。
自覚症状としても、身体がだるく、疲れやすくなり、運動も苦痛になり、精神のアップダウンも激しくなったとのことです。

彼は実験が終わるとすぐに砂糖をやめ、元の食生活に戻しました。
しかし当然ながら、しばらくは地獄のような苦痛を味わいました。
約1週間、頭痛、気分の落ち込み、睡眠サイクルの悪化、目が覚めると急激に砂糖が欲しくなる、という禁断症状が続いたのです。
彼はまるでドラッグのようだと言っています。
かといって、その症状も永遠に続かないし、耐える価値はあるのです。

ある研究者が言っていたのですが、砂糖の摂取を2~4週間やめると、砂糖を欲する衝動は突然消えるそうなのです。
デイモン・ガモー氏も、砂糖を断って、2か月でようやく精神も安定し、健康状態も元通りに改善させることができました。肝臓も元通り。
肝臓って食生活を変えると、ちゃんと元に戻るらしいですね。

彼の実験終了後の食生活ですが、
シリアルとヨーグルトを、ベーコン・卵・アボカドに替え、
間食は、穀物バーではなく、チーズとナッツ。
夕食は脂身付きの魚や肉、青野菜を大量に摂りました。
そうするとすぐに6キロ痩せることができました。
加工食品ではなく、素材そのものを買い、甘みのない手料理を毎日食べるのです。

いかがでしょう。
日本にはもともと砂糖など存在しませんでした。それが、輸入され、今やお金儲けのための手段とされ、スーパーではほぼ砂糖で埋め尽くされている現状なのです。
ポテサラやコロッケにも大量に入ってます。ドレッシングやソースにも。
そして、シリアルやカレー、めんつゆ、何にでも。
驚くことに、お漬物や梅干しにまで入っているのです!!!
漬物は、お酢と塩だけで十分です。梅だって、塩だけでいいはずなんです。
子どもは本来の味を何も知らず、それが普通だと思っているから、本当に恐ろしい。
皆さん、どうか裏のラベルを見る習慣を身に着けてください。
子どもが落ち着かないのも、鬱っぽい症状が出るのも、砂糖の影響かもしれません。
砂糖をやめて、うつの症状が改善された例もたくさんあります。

    


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